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コロナ禍の就活 外資系内定取り消し!?留学生もつらい、、【20年卒・21年卒・22年卒】

こんにちは。AKANOです。

今日はコロナ禍の就活について書いてみようと思います。

インターンシップ中止!?

説明会がオンライン!?

内定をもらうまで会社に行ったことがない!?

そんなことが当たり前になってきたコロナ禍で、

20年卒でありながら、

21年卒とともに就活をした私の体験談・周りの状況などを踏まえてをお話しします。

 

 

私の背景

まず、前置きとして、

日本の大学卒業をして、日本の企業に就職をして、という王道から

外れているイレギュラー学生が私でした。

周りを見渡すとそんなに珍しくない気がしますが、

いわゆる留学生というやつです。

高校を卒業後、アメリカの大学に進学をしたので、

そのまま4年間アメリカで過ごし、日本で就職をしています。

ただ、就職活動は一筋縄ではいかなかったですね。

時系列に沿って詳しくお話ししていきます。

 

3年生

日本の大学に通う同級生が3年生の夏休みに入っていたころ、

アメリカの大学の3年生1学期がはじまりました。

なんとなく就活をしようかなと考え始めていました。

ボストンキャリアフォーラム(以下ボスキャリ)

という”留学生のための就活イベント”が

毎年11月頃に行われていたので、

そこに参加をしようかな、準備をしなくちゃいけないな、

そんな感じでゆるっと感じていた程度です。

 

ボスキャリは3日間にわたって行われ、

その3日間で内定も出る企業もあります。

日本からもアメリカからも大物企業が集まり、

 

優秀な人材をここぞとばかりに採用していきます。

正規社員(フルタイム)のオファーだけでなく、

インターンとしての枠を用意している企業も多数あり、

私は、あわよくばフルタイム、でも本命はインターンシップ

というかたちで準備をしていました。

ボスキャリについては、また詳しく書きます。

 

11月になり、本番、

友人と一緒にボストンに乗り出しました。

3日間すべてがうまくいったかといわれるとそうではありませんが、

最終日になんとか会社A(仮)のインターンシップのオファーを頂きました。

ここまでは順調です。

 

夏休み

日本の大学の友人たちが4年生の夏休みを迎え、

内定が次々決まっているころ、

私は3年生を終え、ボスキャリでゲットした

サマーインターンに参加するため東京に来ていました。

会社Aは外資系で東京にオフィスがあり、

お給料(インターンがこんなにもらっていいの?というくらい)も出たので、

地方出身ながら、2か月間東京に暮らすことにしました。

はじめて実際に働き、いろんなことを学びました。

自分を見つめなおすきっかけにもなりましたし、

人の大切さや社会人として求められることなど考えさせられました。

がむしゃらに2か月を過ごしていると、

なんとかいい評価がいただけて、インターンシップは無事に終了しました。

 

4年生1学期

さて、大学最後の年がやってきました。

就活を続けていくべきなのか、

他にもエントリーしていくべきか考えていたところに、

いいお知らせが届きました。

なんと、インターンをしていた会社からフルタイムのオファーがでたんです!

内定かと聞かれると、少し違う気もしますが

外資系のオファーと日本企業の内定は後者の方が信頼できると思うので)、

 私の中では、内定が出た!と言わんばかりに、

一安心をしていました。

Letter of Intent(入社の意思があることを示す書類)にサインをして、

人事の方ともお話しをし、

卒業後の9月に入社をする予定になりました

(私の場合卒業は5月予定でした)。

 

4年生2学期(最後のセメスター)

内定も決まったうえ、研究もうまくまとまり、

学会への参加が決まっていたころ、

コロナウイルスが猛威を振るい始めたんですね、、、。

3月、学生生活最後の1週間ほどの春休みで国内旅行を楽しんで、

大学に帰ってきたとき、

大学からメールが届いたんです。

「春休み1週間延長します。」

このときは嬉しかったですねーー

事態の重大さに気づいていなかった自分はなんてばかなんだと思いますが、

学生の方はわかっていただけますかね、

お休みが延びたときの一時的な嬉しさ。

ただ、その後もう2週間春休みが延長し

(1週間だった春休みがほぼ1か月になりました)、

5月までの授業は完全にオンラインとなり、

さらには学生寮に住んでいたのですが、

早く寮を出るなら2か月分の寮費を返します。との連絡まで来ました。

 

とどめは、「卒業式は開催しません」。

 

友達と泣きわめきましたね。

4年間ステージで名前を呼ばれることのために頑張ってきたのに、

私たちから卒業式を奪うのか、と。

 

そんなこんなで、

予定していたより1か月ほど早く日本に帰国をすることになり、

隔離生活2週間を経て、

オンラインで授業を受けていました。

 

日本で内定取り消しのニュースが取りざたされる

ちょうど帰国をしたあたりで、

20年卒の学生の内定が取り消しになっていることが

問題視され始めました。

そのニュースを聞いたときに、

私のオファーは大丈夫なのだろうかと一気に不安に襲われ、

9月から入社予定の会社Aに、

念のため連絡をしてみたんですね。

「心配になったので、状況を確認したい。」

そんなことをいいながら連絡した気がします。

すると、返ってきた返事は、

 

”We do not have any open positions to offer you at this stage."

現段階では、オファーできる仕事はありません。

 

でした。

え?????????

頭の中真っ白になりましたね。

1年前に約束されたオファーだったとはいえ、

Letter of Intentにはサインをしていたわけですから、

私の意思は伝わっていたはずです。

 

その後何度かメールのやりとりを重ね、

人事の方とそのマネージャーの方と話しをする機会を頂き、

そのときの状況を詳しく教えてもらいました。

旅行業界だったこともあり、業績の悪化が顕著で、

その時働いていた人の中でも、

時短勤務になったり、

休みが増えたりと、

厳しい状況だったそうです。

 

その企業の状況を聞いたところで

心のもやもやと私の窮地に立たされた状況は

全く変わりませんが、

とりあえず再就職活動を始めました。

 

再就職活動【21年卒として】

ちょうど4月ごろだったので、

一つ下の代(21年卒)の方たちの就活の波にのり、

エージェントで話を聞いてもらったり、

就活サイトからエントリーしたり、

ボスキャリを開催した会社が運営するオンライン就活に参加したり、

これが日本の就活か、、、と大変さを感じていました。

6月の段階で、2社から内定をいただき、

他何社か選考が進んではいましたが、

内定が出たところ1社に行きたい!と心から思えたので、

その時点で再就活を終了しました。

 

面接ではいろいろと事情を聞かれました。

生年月日から「あれ?もう卒業してるの?」とか

「就活はしてこなかったの?」とか

なんで20年卒のあなたが21年卒の就活の時期にまだ内定がないんですか、

と言わんばかりに、聞かれましたね。

大きくそれが問題で面接に落ちたなんてことはなかったように思いますが、

いつ卒業したんだから、いつ就活をしなくてはならない、

”普通の道”から外れるとなぜ?なぜ?と問われる日本社会を

目の当たりにしました。

私には私なりの理由があったので、

説明をすると理解が得られましたが、

本来は人生の歩み方は人それぞれであると思っているので、

同じような質問をされるたびに、

またですか、、、と感じていたのは事実です。

 

一番(いろんな意味で)驚いた質問は

アメリカの大学に行っていたのにどうしてうちなの?

です。

最終面接で、このような質問をされるとは思っておらず、

質問の意図をくみ取るのに時間がかかりました。

 

この質問って要は、

アメリカの大学にいっていたならもっといい会社に行けたでしょ?

と私の努力不足を問うている、

もしくは

自分の会社に誇りを持っていない(自分の会社がいい会社だと思っていない)

ということですよね。

しかも前提として、

アメリカの大学卒業しているならいい人材に違いない

という思考が存在していますよね。

 

全く慣れない新しい環境で学んでいくことは

大変なことではありますが、

アメリカの大学にいっているからといって、

秀でた人材であるかは保障されないし、

アメリカの大学に行っていなくても、

いい人財はたくさんいます。

学歴は怖いなと感じました。

 

後日、その驚くべき質問をした企業からも

内定をいただきましたが、

私の答えは面接の段階で決まっていました。 

 

 こうして無事に(いろいろありましたが)就職先を決め、

今年の1月から働き始めています。

 

コロナ禍で心が折れそうな就活生へ

何事も準備は大切です。

ですが、準備と同じくらい心構えも大切です。

周りが少しづつ内定をもらい始めているのに、

自分には内定ゼロ。

もしそうだとしても焦っちゃだめですよ。

誰に何を言われても、

これまであなたが頑張ってきたことは必ず報われます。

 

旅行業界で働きたかった私からすると、

インターン先で働けないことは大きなショックでした。

しかも内定がでたあとのほぼ取り消しに近い状態。

天から地に落とされた気分でした。

それでも、今振り返って考えてみると、

もう一度就活をする中で、

自分を見つめなおすことができ、

絶対にできない・合わない・好きじゃない

と思っていた仕事についています。

人は窮地に立たされた時こそ強くなるものです。

 

とことん落ち込んだら、そのあとは視点を変えて物を見てみましょう。

 

第一志望に落ちてしまったあなた。

もしかするとあなたが想像もしていないようなことに

出会おうとしているのかもしれません。

 

書類で落ちてしまうあなた。

自分と向き合うチャンスを与えられているのかもしれません。

 

オンライン面接でうまく思いを伝えられないあなた。

表現力を磨くチャンスです。

相手を見ていると思わせるようカメラを見て、

原稿ではない自分の言葉で話してみましょう。

 

ものは考え方です。

 皆さんが前向きな生活を送れますように。

心から応援しています。